2012年8月5日日曜日

Weekly blog 2012/7/28 ~2012/8/4

2012/8/4(土)

午前中、今日もホームの父親を見舞う。大体、いつも食堂で車椅子に座っている様だ。今日もそうだった。意識はしっかりしていて認知の症状もないのだが、話の内容が食べることだけになってきたのが心配だ。今日も昨日と同じ。「昼は何処かに食べに行こう」「ホームの人がお昼は準備されてるからアカン」「エエんじゃ」の繰り返し。連れて行きたくても事前の外出申請もしていないし、そもそも車椅子の人間を一人で軽自動車で運ぶことが無理なのだが。理解出来ないのは仕方がない。昼前にホームの方に御礼を言って母親の入院先に移動。昨日は喉を切開したばかりで、話せない事実に気づき驚いていた。実は母親のもとに行くのは気が重い。その事実に対して何と説明をしたら良いのか、母親自らがその決定を下したわけでなく。目が覚めてみたら話せない、声が出せないと言う事実を突きつけられた時に、母親がどんなに哀しむか。それが想像出来るだけに早く行ってあげたいのに行くのが憂鬱という異なる思いが胸中を錯綜する。午後一時過ぎICUに入る。母親は寝ていた。二週間前にやせ細っていた腕は三倍ほども腫れ、浮腫んでいる。主治医に話ができ浮腫の件を聞く。血中のアルブミンが不足し、アルブミンの不足を補うため点滴を入れるが、腸管も浮腫んで機能が低下、効果が想定される薬剤も経口のため同じように吸収されていない、よって薬剤の量も増量という悪循環が続いているのだという。二時間ほど待つ間に目が覚めたようで、しきりに何かを言おうとする。口の動きで何が言いたいかを予想して答えを出すと言う事を繰り返す。これだけ水が体内に溜まっているのに血中には水が少ないものだから喉が渇いているのだろう、しきりに「うがいをしたい」と言う。「うでがおもい」とも。物心ついた頃から母親の弱音を吐く姿を見たことがなかったが、夕刻になり別れ際、母親が声を出さずに泣いたのには、正直私も声を出して泣きたい位だった。一時間ほど予定より早いのぞみに乗り、23時すぎ自宅に帰投。