2007年10月11日木曜日

最高の役者か最低の馬鹿か

例の「負けたら切腹する!」と世界ランクでは大したことの無い次男坊が大口を叩き、セコンドである親父が対戦相手を「ゴキブリ」呼ばわりして、現役のこれまたボクサーである長兄が「(金)玉をつぶせ!」と反則を示唆したりするボクサー親子の事だ。

所詮、在京のキーテレビ局に作り上げられた「関西人Heel」なのだが、その役割を十分理解した上で報酬の為と割り切って、品悪い下衆な大阪弁で最悪に振る舞い、出来もしない大口を叩き、負けそうになったら反則技を連発し、親子四人で世間に対して斜めに構えている様な演技に徹しているのだとしたら、、、、これはHeelとしては凄い!プロ中のプロだと言えると思う。

演技に徹すると言うのは難しいものなのだ。我々の様な会社員も毎日が演技なのは百も承知、けどあそこまで演技に徹している人なんて居ない。まして彼等はHeelとしてのプロ。あそこまで親子でエゲツナイ演技を貫き通すのは、精神的にも、肉体的にもプロ中のプロ家族であると言えると思う。

だがしかし、、、、。親子共々、あの兄弟が本当にボクシングの世界でHeelではなくChampionを目指しているとしたら、、。正々堂々とセコンドである親父が言い渡して、長兄が介錯人であの次男坊は切腹すべき!でしょうね。
強くなりたいなら有言実行しか無いですからね、プロスポーツの世界は。

この日、私はドサで七時過ぎから大阪の事務所の近所の立ち飲み屋であの試合を見ていたのだが、、、。あの次男坊が負けた瞬間、立ち飲み屋の至る所で拍手が起こっていた。
私も関西出身者だが、言っておくがホンマモンの関西人はあんな「イチビリ」は嫌いやからね、ホンマ。

2007年10月1日月曜日

「うおつか流 台所リストラ術」 魚柄仁之介


女房が図書館で借りてきた中に面白そうな一冊があった。副題にはひとりひとつき9000円とある。飽食の時代、美食の時代へのアンチテーゼ。貧乏!ではない、楽しい貧しさ!いや或いは貧しさを楽しんでいると言うのか・・・今頃になってモッタイナイと言うのがもてはやされているが、この人はそんな流行とも関係なく、ライフワークとして貧しい「美食」を楽しんでいる。

で、、、影響されやすい我が家は、昨晩、本の通りに小麦粉100gに水40gを混ぜてビニール袋に入れてまず息子に踏ませ、次は私が踏み、そして最後は女房が踏みしめて饂飩を作り、早速夕食で試食。が、三人とも「余りコシがない」との結論に達して、今晩もまた今度は強力粉を50%程混ぜて、女房と息子でビニール袋を踏みしめて饂飩を作る。さすが強力粉、今度は讃岐どころか富士吉田の饂飩にも負けない「コシの有る饂飩」が完成。

女房に言わせれば、小麦粉原価1㎏100円で200gなので光熱費含め、一人当たり10円~15円程度でないか?だと!

うおつか流恐るべしなのである。
本来、貧乏は楽しいものなのだ。

少なくとも、ウチでは当分、休日は家族総出で踏みしめて饂飩!ってのが病みつきになりそう。