2008年9月23日火曜日

1K記(2008/9/23) 













1K庵に居られるのも今日を含めあと残り5日と半日。休みなので思いっきり寝てやろうと思っても、哀しいかな6時半前には眼が覚める。窓から秋の空を眺める。ついこの前までは夏空であったのだが、今やすっかり夏とは違う透明感に満ちた秋の空、雲の表情まで秋の空だ。そして心にはなぜか一抹の寂しさがこみ上げてくる秋の朝。朝飯は最後の自炊。先週から食べるつもりで買っていた塩鯖と白飯。これがこの庵での最後の飯となる。最後の最後まで鯖だった。昼過ぎまで引越し荷造りに追われる。昨年の晩秋にスーツケース1個で来た筈なのに、その場でスパッと捨てられない無駄と煩悩が約10個の段ボール箱となって残っている。夕刻近くになって、この単身赴任中よく遊びに行った櫛谷西宮店に最後の挨拶に行く。店主は店の奥で背中を丸め懸命にミシンを踏んでいた。我が人生は「一期一会」、また何時かの再会までお互い体に気をつけて!夕方6時過ぎには女房の実家に呼ばれ苦楽園に食事に行く。思えば二年前の秋の仕事上のトラブルで大阪に長期出張になっていからずっと今まで女房の実家には世話になり通した。本来であれば私が食事を招待するべきであったか・・・?すっかりご馳走になり店を出ると秋祭りの真っ最中であった。別ればかりの秋分の祭日はもの哀しさでどっぷちと日が暮れた。